行政書士試験の難易度は?初心者でも合格できる?勉強時間はどれくらい?


こんにちは!新潟県長岡市の行政書士事務所、行政書士岸そうま事務所です。

行政書士になろうと考えた時、多くの方は行政書士試験の受験を検討すると思います。

私自身も、行政書士試験に合格することで行政書士に登録する資格を得ました。

試験となると、やはりその難易度に多くの方は関心があるのではないでしょうか。

そこで今回は、行政書士試験の難易度を合格率や試験科目から考えてみたいと思います。

私自身の体験談も交えながら解説しますので、ぜひご覧ください!

そもそも行政書士って何?という方はコチラの記事をご覧ください

行政書士試験の難易度

試験の難易度の指標として、合格率がよく取り上げられます。

また、いくつの科目を学習しなければならないかも難易度を考える指標になるでしょう。

合格率

行政書士試験の直近10年間の合格率は、一般財団法人行政書士試験研究センターのホームページにて公開されています。

直近5年間の合格率は、以下の通りになっています。

年度合格率
令和5年度13.98%
令和4年度12.13%
令和3年度11.18%
令和2年度10.72%
令和元年度11.48%
一般財団法人行政書士試験研究センター「最近10年間における行政書士試験結果の推移」より筆者作成

多少のブレはありますが、おおよそ10%前後で推移していることがわかります。

行政書士試験は絶対評価の試験ですので、このように合格率に多少のブレが出るのです。

300点中180点を超えれば合格できる試験であることから、どの科目に力を入れて得点するかという戦略が立てやすい試験だともいえます。

「10%って合格率低すぎない?」と思う方もいるかもしれませんが、他の士業系国家資格と比べるとそれほど低い方ではありません。

たとえば、司法書士試験の合格率は例年5%前後、社会保険労務士試験の合格率は5~7%と、行政書士試験よりも合格率が低くなっています。

もちろん合格率だけがすべてではありませんが、他の士業系国家資格と比べると、行政書士試験は比較的易しいといえるのではないでしょうか。

参考:一般財団法人行政書士試験研究センター

試験科目

行政書士試験の科目は、大きく法令科目と基礎知識科目に大別されます。

法令科目は、憲法、民法、行政法、商法、基礎法学の中から出題されます。

択一式問題と多肢選択式問題、記述式問題の3つのタイプの問題が出題されることも特徴です。

基礎知識科目においては、一般知識や行政書士法についての知識、文章理解など、行政書士の業務を行う上で必要な知識が択一式問題で問われます。

法令科目の科目数は5つと、それほど多くありません。

逆に、基礎知識科目は出題範囲がかなり広いため、満点を目指すのではなく、足切りラインの14問中6問を超えられるよう対策することが無難といえます。

法令科目のカギは、民法行政法です。

この2つの科目は、多肢選択式問題と記述式問題で出題されるため、試験全体において得点の比重がとんでもないことになっています。

行政書士試験は300点が満点ですが、民法と行政法の問題だけで188点を占めており、まさに民法と行政法を制する者が行政書士試験を制するといった様相を呈しています。

結論:難関だが誰でも合格を狙える

結論としては、行政書士試験は難関だが、誰でも合格を狙えるということになります。

行政書士試験には受験資格がなく、国籍や年齢、学歴に関係なく誰でも受験することができることもメリットのひとつです。

戦略を立ててコツコツ努力を積み重ねていけば、誰でも合格に手が届くのが行政書士試験の特徴だと思います。

法律初心者でも合格できる?

結論からいうと、法律初心者でも行政書士試験には合格できます。

私も、公務員試験の受験経験はあったものの、大学では法律とは縁遠い学部を卒業していましたし、ほぼ法律初心者といっていい状態で行政書士試験の受験を決意しました。

もちろん法学部を卒業していたり、他の法律系国家資格を取得していたりすれば、知識を流用できるため行政書士試験において有利なことは間違いありません。

しかし、だからといって法律初心者にまったくチャンスがないともいえないのです。

先述したように、合格点を超えるために戦略を立てて、計画通りにコツコツ努力ができれば誰にでも合格の芽があるのが行政書士試験のいいところだと私は思っています。

受験しようか悩んでいる方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

行政書士試験合格までの勉強時間

さて、試験を語るうえでこれもかなり取り沙汰されますよね。

「合格するにはどれくらいの勉強時間が必要なの?」ということです。

結論からいうと、平均して600~1000時間ほど勉強して合格される方が多いようです。

受験を決めた時の個々人の知識量によっても、もちろん変動しますが、個人的には短期集中型か長期積み上げ型かによってもかなり変わってくるのではないかと思います。

短期集中型の方は、3か月や4か月といった短い期間の中で爆発的に知識を入れ、これまた爆発的に問題をこなすことでメキメキと実力を伸ばせます。

勉強時間も比較的短くなる傾向がありますね。

しかし、試験までの期間が長すぎると、途中でダレて勉強を中断してしまう可能性があります。

一方、長期積み上げ型の方は、1年前後の長いスパンで少しずつ知識を入れ、熟成させるようにその知識を自分のものにしていきます。

このような方は、勉強時間が長くなりがちですが、その分しっかりと知識を自分のものにすることができると思います。

どちらが上だ、という話ではなく、自分に合った勉強方法で進めていけば、勉強時間はそれほど気にしなくてもよいのではないかと思います。

ただ、時間には限りがありますので、自分に与えられた時間をどのように有効に活用していくか、という戦略は必要になるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、行政書士試験の難易度を考えました。

難しい試験ではありますが、手が届かないほど難しいというわけではない、というのが行政書士試験に対する私見です。

現に、今まで法律になじみがなかった方でも、合格を勝ち取っている方はたくさんいます。

本記事が、行政書士試験を考える方の助けになったなら幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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