こんにちは!新潟県長岡市の行政書士事務所、行政書士岸そうま事務所です。
「行政書士」という資格は士業の中でもかなり知名度が低いように思います。
実際、私も2,3年前までは行政書士という資格があることすら知りませんでした。
そこで今回は、行政書士とはどのような資格で、どのような仕事ができるのか簡単に解説します!
本記事が少しでも行政書士を知るための手助けになれば幸いです。
行政書士とは
行政書士とは何か、一言で言ってしまうことはかなり難しいです。
一言で言い表せないという難しさは、行政書士があまりにも多くの仕事をこなせるからこそ生まれています。
日本中の行政書士を取りまとめる、日本行政書士会連合会のホームページには、このように書かれています。
行政書士は、行政書士法に基づく国家資格者で、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理、遺言書等の権利義務、事実証明及び契約書の作成、行政不服申立て手続代理等を行います。
行政書士とは 日本行政書士会連合会
行政書士の業務は、次の4つに大別されます。
- 「官公署に提出する書類」の作成とその代理、相談業務
- 「権利義務に関する書類」の作成とその代理、相談業務
- 「事実証明に関する書類」の作成とその代理、相談業務
- その他の業務
官公署に提出する書類とは、代表的なものでいうと建設業許可や産廃業許可などの許認可に関わる書類のことです。
許認可の際に提出しなければならない書類の中には、高度な知識を要するものがあります。
端的にいえば、書類を集めるのにも労力がかかるし、作成するときにも専門知識が必要なことが多いのです。
そうした書類の作成・提出を行政書士が行うことにより、国民と行政それぞれにメリットが生まれます。
「行政にはメリットはないんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。
近年、行政機関は人手不足や長時間労働に悩まされることが多いようです。
行政書士が作成した書類は、記載されるべき事項が明瞭に記されているため、行政でも効率的な処理がなされることが期待されます。
国民と行政との架け橋になれるのが行政書士ということですね。
権利義務に関する書類とは、権利の発生や消滅の意思表示が内容に含まれている書類のことをいいます。
一番身近な例でいうと、契約書が権利義務に関する書類にあたります。
他には、遺産分割協議書や会社の定款、請願書などが例として挙げられます。
事実証明に関する書類とは、ある事項を証明する書類のことをいいます。
たとえば、新しく車を買った際には車庫証明を警察署に申請しなければいけませんが、その際に「所在図・配置図」という書類が添付書類の中に含まれています。
こうした図面が事実証明に関する書類の代表例です。
他には、貸借対照表や損益計算書なども事実証明に関する書類にあたります。
行政書士の仕事例
行政書士の仕事についてあれこれ述べてきましたが、具体的にはどのような仕事をしているのでしょうか。
代表的なものを紹介します。
許認可申請
行政書士の代表的な仕事1つ目は、許認可申請です。
事業を起こそうと思った時、行政から何らかの許可を得なければいけないことがあります。
たとえば、脱サラしてラーメン屋を開こう!と考えた場合、飲食店営業許可が必要になります。
もし、飲食店を開くのに何も許可がいらないとなれば、衛生的に問題のある飲食店があちこちに発生しかねません。
そうした事態を防ぐために、日本では許認可制度がとられています。
ただ、先述したように許認可申請はかなりの労力と時間を要しますし、提出した書類に不備があったりすれば、さらに手間がかかります。
こうした許認可申請を依頼され、スムーズに行うのが、行政書士の代表的な仕事のひとつです。
相続サポート
行政書士の代表的な仕事2つ目は、相続サポートです。
人は必ず死んでしまう生き物ですので、ほとんどの人が相続の問題に立ち会う可能性があります。
たとえば、亡くなった被相続人の遺産をどのように分けるかという遺産分割協議書の作成を行政書士が請け負うことができます。
また、相続人が誰なのかわからない場合もあるでしょう。
そうしたときには、行政書士に相続人の調査を依頼することもできます。
このような相続サポートも、行政書士の代表的な仕事といえるでしょう。
民事法務
行政書士の代表的な仕事3つ目は、民事法務です。
民事法務というと聞きなじみのない方が多いかもしれません。
内容証明郵便の作成や離婚協議書の作成などが代表例です。
民事法務をメインにしてる行政書士も多く、まさに町の法律家といった方が多い印象です。
行政書士の代表的な仕事の紹介は以上となります。
参考:行政書士の業務 日本行政書士会連合会
行政書士とは 東京都行政書士会
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、行政書士とはどのような資格で、どのような仕事ができるのか簡単に解説しました。
本記事が少しでも行政書士を知るきっかけ、興味を持つきっかけになったならうれしいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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