戸籍制度とは?相続を考える際に重要?行政書士が解説します


こんにちは!新潟県長岡市の行政書士事務所、行政書士岸そうま事務所です。

いつか必ず死を迎えてしまう私たち人間にとって、心配ごとの一つともいえるのが相続についてのこと。

相続について考える際の鍵になるのが、相続人を確定させることです。

そして、さらに相続人を確定させるために必須ともいえるのが戸籍

今回は、そんな戸籍について簡単に解説します!

相続について知りたい方、戸籍制度について知りたい方は、ぜひご覧ください。

戸籍とは

戸籍とは、日本国民が生まれてから亡くなるまでの親族的な身分関係を公的に証明するものです。

家族には誰がいるか、誰と結婚したかなどさまざまな情報が戸籍に記載されます。

よく、行政手続きを行う時に「住民票の写し」を求められることがあるかと思いますが、実は戸籍と住民票はまったく異なります。

戸籍は親族関係、住民票はあくまで住所についての書類です。

混同しないよう注意したいですね。

戸籍の単位

現代において戸籍は、1組の夫婦とその子を構成単位としています。

子が結婚した時は、新たに戸籍が編成されることになります。

この場合は、夫婦の改姓しなかった方を筆頭者として設定することになります。

もう一方の方は、配偶者として戸籍に記載されます。

戸籍の附票とは

戸籍の附票とは、住所の移動を記録した書類のことです。

戸籍とともに管理されており、その戸籍にいる方の住所の移動履歴が記載されています。

戸籍簿とは

戸籍簿とは、端的にいえば戸籍の情報が記載された書類のことをいいます。

公文書ですので、行政の手続きで使ったことのある方がほとんどでしょう。

戸籍簿は、以下の3つの種類に分かれます。

  • 戸籍謄本・戸籍抄本
  • 除籍謄本・除籍抄本
  • 改製原戸籍謄本・改製原戸籍抄本

順番に解説します。

戸籍謄本・戸籍抄本

最も代表的な戸籍簿といえるのが、戸籍謄本・戸籍抄本です。

戸籍謄本・戸籍抄本には、現在の戸籍情報が記録されています。

戸籍謄本・戸籍抄本についてよくある質問が、「謄本と抄本の違いは?」というもの。

戸籍謄本が、戸籍に入っている方全員の情報が記載された書類である一方、戸籍抄本は戸籍に入っている一部の方の情報が記載された書類です。

家族全員の戸籍情報が必要な場合は謄本、誰か一人のもので足りる場合は抄本を請求することが一般的です。

除籍謄本・除籍抄本

除籍謄本・除籍抄本は、その名の通り戸籍を抜けた方の情報を示す書類です。

結婚や死亡などで戸籍から人がいなくなっていき、誰もいなくなった戸籍を証明する書類を除籍謄本といいます。

このように誰もいなくなった戸籍を除籍簿といい、除籍簿の全員を証明するものが謄本、一部の方を証明するものが抄本とされています。

改製原戸籍謄本・改製原戸籍抄本

改製原戸籍謄本・改製原戸籍抄本とは、法改正がなされる前の古い戸籍謄本・戸籍抄本のことを指します。

現在、戸籍情報は電子化されてパソコン上で管理することになっていますが、以前は紙の帳簿で管理されていました。

書き方も横書きではなく縦書きであったりと、現在の戸籍謄本・戸籍抄本とは見た目からして異なります。

亡くなった方の出生から遡って戸籍を取得する場合などに、この改製原戸籍の取得が必要になります。

相続人を確認するために戸籍は必須

相続をする際に最も重要な点ともいえるのが、相続人を確定させることです。

そして、相続人を確定させるためには、公的な証明である戸籍を辿っていくことが効果的な手段といえます。

戸籍について知っておくことで、一歩相続の準備が進むといってもよいでしょう。

参考:戸籍謄本と戸籍抄本の違いは何ですか。 宝塚市
   戸籍と住民票は同じものですか? 阿蘇市
   除籍謄本や改製原戸籍謄本とはなんですか。 東松山市
   戸籍の筆頭者とは、だれのことでしょうか。 港区 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、戸籍について簡単に解説しました。

馴染み深いものでありながら、意外と知らないことが多い戸籍制度。

今回の記事が、戸籍について学ぶきっかけになれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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